炎症は悪者ではない?急性炎症と慢性炎症の違い|炎症が長引きにくい身体をつくる11の習慣

こんにちは。
大阪・阿倍野のみこころ整体院です。

「炎症」と聞くと、

  • 「炎症=身体に悪いもの」
  • 「炎症はできるだけ抑えたほうがいい」

そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、炎症は本来、私たちの身体を守るために必要な防御反応です。

転んで擦り傷ができたとき、傷口が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛くなったりすることがあります。

これは、身体が傷ついた場所に対して起こしている「急性炎症反応」の一部です。

つまり、炎症そのものが悪いわけではありません。

大切なのは、

「必要な炎症が起こり、その役目を終えた後にきちんと収束し、身体が回復へ向かえること」

なのです。

急性炎症と慢性炎症は何が違う?

1.急性炎症とは

急性炎症は、捻挫、打撲、擦り傷、切り傷、やけど、感染など、身体に起こった急な異常に対して起こる防御反応です。

身体は炎症反応を使って異常に対応し、その後、以下のようなステップで回復へと向かいます。

  1. 原因への対応
  2. 炎症の収束
  3. 不要になった細胞などの処理
  4. 組織の修復

2.慢性炎症とは

一方、炎症を引き起こす原因が長く残ったり、組織への刺激が繰り返されたりすると、炎症が長期化する場合があります。

これが慢性炎症です。

慢性炎症は、心血管疾患、代謝性疾患、関節炎、自己免疫疾患、神経変性疾患など、さまざまな病態との関連が研究されています。

ただし、「慢性炎症がある=必ず病気になる」という単純な話ではありません。

炎症は、病気の原因、結果、あるいは病態に影響する要因の一つとして関係する場合があります。

だからこそ、炎症という現象だけを見るのではなく、

「身体全体が回復しやすい状態になっているか」

という視点が重要になります。

炎症が長引きにくい身体をつくる11の習慣

ここからは、日常生活の中で取り入れられる11の習慣を紹介します。

※ご注意

これらは「特定の症状や炎症を治す治療法」ではありません。

睡眠・ストレス・食事・運動・生活リズムなどを整え、身体本来の回復力を支えるための生活習慣としてお読みください。

① 自然の地面に触れる時間をつくる

裸足になって芝生や砂浜を歩いたり、自然の中で過ごしたりすることを「グラウンディング(アーシング)」と呼ぶことがあります。

一部の研究では、地面との電気的な接触が炎症や免疫反応に影響する可能性が検討されています。

一方で、

「地球から自由電子を吸収することで炎症を確実に減らす」

というメカニズムについては、まだ十分に確立された医学的結論とはいえません。

現時点では、

「裸足で芝生を歩くことを、自然の中で身体を動かし、リラックスする習慣の一つとして取り入れる」

くらいに考えるのがよいでしょう。

なお、専用マット等との詳細な比較効果についても十分なデータはありません。

② 自然の中で過ごす

森林、公園、海辺など、自然の中で過ごす時間を意識的につくってみましょう。

森林浴については、複数の研究をまとめたレビュー・メタ解析で、森林環境にいることで短期的に唾液中コルチゾール(ストレスホルモン)が低下する傾向が報告されています。

  • ストレスを軽減する
  • 身体の緊張をゆるめる
  • 休息・回復しやすい状態をつくる

また、森林の香りを構成する植物由来の揮発性成分「フィトンチッド」についても研究が進められています。

自然の中で過ごす時間を生活に取り入れることは、心身の緊張を解きほぐすうえで有用な習慣の一つです。

③ 十分な水分をとる

水分補給も、身体の基本的な機能を維持するために欠かせません。

時折「水道水には炎症を引き起こす物質が含まれている」とされることがありますが、日本の水道水には水質基準が設けられており、PFOS・PFOAなどについても基準・目標値が設定されています。

そのため、「水道水=炎症を起こす」と不安になる必要はありません。

浄水器を利用するのも選択肢の一つですが、大切なのは、

「のどが渇いてから慌てて飲むのではなく、日常的に適切な水分補給を行うこと」

です。

④ 良質な脂質を取り入れる

「脂質は身体に悪い」というイメージを持たれがちですが、脂質は細胞膜などを構成する重要な栄養素です。

以下の食材を含む、バランスのよい食事を心がけましょう。

  • 青魚(EPA・DHA)
  • ナッツ類
  • オリーブオイル
  • アボカド

EPAやDHAなどのオメガ3(ω-3)脂肪酸からは、炎症の収束に関係する脂質メディエーターであるレゾルビンなどが作られます。

また、オメガ3脂肪酸の摂取がCRP、TNF-α、IL-6など一部の炎症マーカー低下と関連する研究報告もあります。

ただし、「健康的な脂質ならいくら食べてもよい」という意味ではありません。

全体的な食事バランスと量を意識しましょう。

⑤ 毎日、数分でも心を静める

瞑想やマインドフルネスなど、自分の呼吸や身体感覚に意識を向ける時間をつくることもおすすめです。

マインドフルネスを含む介入試験のメタ解析では、CRP、IL-6、TNF-αなど一部の炎症関連指標が低下したという結果が報告されています。

【簡単ステップ】

  1. 椅子に深く腰かける
  2. ゆったりと呼吸する
  3. 意識を自分の「呼吸の感覚」に向ける
  4. まずは1日5分間、静かに過ごす

「何も考えない」ことを目指す必要はありません。

「今の自分の状態に気づく時間」として、気楽に取り入れてみてください。

⑥ 抗酸化成分を食事から取り入れる

体内では代謝などの過程で活性酸素種が生じます。

これが過剰になると酸化ストレスにつながり、細胞や組織の負担となることがあります。

日々の食事で、さまざまな食品から抗酸化成分を取り入れましょう。

  • 色の濃い野菜・果物
  • ベリー類
  • 緑茶
  • 豆類
  • ナッツ類

ここでのポイントは、「高用量の抗酸化サプリメントだけに頼らない」ことです。

特定の単一成分を大量に摂るのではなく、さまざまな食品からバランスよく栄養素を摂取し、食事全体の質を高めることが大切です。

⑦ 睡眠を守る

炎症や身体の修復を考えるうえで、重要なのが睡眠です。

成人を対象としたメタ解析では、睡眠不足や睡眠の質の低下が、CRPやIL-6などの炎症マーカー上昇と関連していることが示されています。

  • 起床時間をなるべく一定にする
  • 朝起きたら屋外の明るい光を浴びる
  • 寝る直前のスマホやPCの強い光を控える
  • 自分に合った十分な睡眠時間を確保する

「何を食べたらいいか」と同じくらい、「しっかり眠れているか」を見直してみましょう。

⑧ 「冷やす」よりも、無理のない温度刺激を

冷水シャワーや冷水浴などの「コールドエクスポージャー」が注目されています。

冷水浸漬によって一時的にストレスホルモンや炎症関連サイトカインが変化することを示した研究は存在します。

しかし、「冷水を浴びれば慢性炎症がよくなる」と断定できるほどの十分なエビデンスはありません。

特に急激な冷水刺激は、心臓や血圧に大きな負担をかける可能性があります。

心疾患、不整脈、高血圧など循環器系の持病がある方は、自己判断で急激な冷水浴を行わないようにしましょう。

体調に合わせた無理のない温度刺激を心がけることが大切です。

⑨ 朝の光を浴びる

日光を浴びることも、生活リズムを整えるために役立ちます。

光の刺激は体内時計(サーカディアンリズム)を調整し、夜の良好な睡眠へつなげる役割があります。

また、紫外線を浴びることで皮膚ではビタミンDが生成されます。

ただし、ビタミンDと免疫・炎症に関する研究結果は一貫しておらず、「ビタミンDさえ補えば炎症が改善する」というわけではありません。

また、過度な紫外線暴露は皮膚へのダメージにつながります。

「日焼けするまで浴びる」のではなく、「朝に屋外の明るい光を浴びて体内時計を整える」という目的で利用しましょう。

⑩ 無理のない運動を習慣にする

適度な運動も、長期的な健康状態を整えるために欠かせません。

有酸素運動などの継続的な運動習慣によって、CRP、IL-6、TNF-αといった炎症関連指標が改善する可能性が研究されています。

ここで大切なのは、「激しい運動をすればするほど効果的」とは限らないということです。

体力や体調に合わせて、

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • サイクリング
  • ストレッチ
  • 自重での筋力トレーニング

など、無理なく長く続けられる運動を選びましょう。

まずは10~20分程度のウォーキングから始めるのもよいでしょう。

⑪ 発酵食品を取り入れる

最後は、腸内環境とも関係する「発酵食品」です。

  • キムチ
  • 納豆
  • 味噌
  • ヨーグルト
  • ケフィア
  • ザワークラウト

健康な成人を対象とした研究では、発酵食品を多く摂取したグループで腸内細菌の多様性が増し、炎症関連マーカーが低下したという報告があります。

ただし、すべての炎症マーカーが改善するわけではありません。

発酵食品は、「食べれば病気が治る魔法の食べ物」ではなく、毎日のバランスよい食生活を支える食品の一つとして考えるのがよいでしょう。

納豆や味噌汁、無糖ヨーグルトなど、自分の体調に合うものを少しずつ取り入れてみましょう。

炎症対策で一番大切なのは「ひとつに頼らない」こと

ここまで11の習慣をご紹介しました。

しかし、最も大切なのは、「どれか一つだけに頼り切らない」ことです。

身体の回復やコンディションには、

  • 睡眠
  • 食事
  • 運動
  • ストレスケア
  • 生活リズム
  • 休養

など、さまざまな要素が関係しています。

「抗酸化物質を摂っているから睡眠不足でも大丈夫」ということではありません。

「運動しているからストレスや食生活は気にしなくてもいい」ということでもありません。

身体は、それぞれのシステムが互いに影響しながら働いています。

自律神経と「回復しやすい身体」

みこころ整体院では、身体の不調を考える際、「自律神経」と「身体全体のバランス」を大切にしています。

自律神経は、心拍、血圧、消化、体温調節など、私たちが意識しなくても働いているさまざまな身体機能に関係しています。

連日のストレス、睡眠不足、身体の過緊張、生活リズムの乱れなどが重なると、身体が十分に休息・回復しにくい状態になることがあります。

だからこそ、

「炎症をどう抑えるか?」

だけではなく、

「自分の身体が本来持っている回復する力を発揮しやすい環境が整っているか?」

という全体的な視点も大切なのです。

まとめ|炎症を敵にするのではなく、身体の回復力を大切に

炎症は、身体を守るために必要な防御反応です。

大切なのは、以下のサイクルがスムーズに進む状態をつくることです。

必要な炎症が起こる
↓
役目を終える
↓
炎症が収束する
↓
組織が修復される
↓
身体のバランスが戻る

🌿 身体の回復を支える11の習慣

  1. 👣 自然の地面に触れる時間をつくる
  2. 🌳 自然の中で過ごす
  3. 💧 適切な水分補給を行う
  4. 🐟 良質な脂質を取り入れる
  5. 🧘 心を静める時間をつくる
  6. 🥦 抗酸化成分を含む食品を摂る
  7. 😴 睡眠の質と時間を守る
  8. ❄️ 冷水刺激は無理なく慎重に行う
  9. ☀️ 朝の明るい光を浴びる
  10. 🚶 継続できる運動をする
  11. 🥬 発酵食品を取り入れる

一気にすべてを完璧に行う必要はありません。

例えば、

  • 「明日の朝、外に出て明るい光を浴びてみる」
  • 「通勤や買い物のときに10分多く歩いてみる」
  • 「今夜はスマホを置いて30分早く布団に入る」

まずは、できそうな小さな一歩から始めてみてください。

みこころ整体院では「身体と心」の両方から考えます

みこころ整体院の名前には、

  • 「み」=身体(身)
  • 「こころ」=心

この両方を大切にしたいという想いが込められています。

慢性的な身体の緊張、睡眠のお悩み、自律神経の不調、ストレスによる身体の不調などが気になる方は、身体の不調部分だけを見るのではなく、

「今、自分の身体と心にどんな負担がかかっているのだろう?」

というところから、一緒に考えてみませんか?

整体ですべての病気や炎症を治療できるわけではありません。

発熱、強い腫れ、急激な痛み、原因不明の体調変化などがある場合は、まず医療機関(病院)を受診してください。

そのうえで、

  • 「病院で検査しても大きな異常はないと言われたが、不調が続いている」
  • 「しっかり寝たつもりでも疲れが取れない」
  • 「身体の緊張が抜けない」
  • 「自律神経の乱れが気になる」
  • 「ストレスと身体の不調が関係しているように感じる」

という方は、ぜひ一度ご相談ください。

身体(み)と心(こころ)が
少しずつ元気を取り戻していけるように。

みこころ整体院では、身体と心の両面から、安心してご相談いただける環境を大切にしています。

つらい不調を一人で抱え込まず、気になることがあればお気軽にご相談ください。

※この記事について

この記事は、炎症に関する一般的な医学・健康情報をもとに、日常生活で取り入れやすい習慣を紹介したものです。これらの方法は、疾病の診断・治療・予防を保証するものではありません。

持病がある方、服薬中の方、強い症状がある方は、医師などの専門家にご相談ください。

みこころ整体院

みこころ整体院のご予約はこちら

痛みや施術のご相談等、お気軽にご連絡ください

予約電話番号06-6713-5855
電話受付時間平日9:30~20:00 (最終受付19:00)
土曜日9:30~17:00 (最終受付16:30)
当日予約はお電話でのみ承ります
\ 24時間受付中 /

大阪市阿倍野区美章園2丁目21-11 朝日プラザ美章園101号
みこころ整体院 院長 砺波忠(となみまこと)